ボルドーからスペイン国境の街「サン・ジャン・ピエー・ド・ポーに向かう。いわゆるフランスバスクね。この日から冬時間に突入。朝起きたら時計を1時間戻す。それだけ。時刻表はもちろんそのまんま。人生史上最大の濃霧に見舞われるが交通網は正常運転。霧に包まれるボルドーをあとに電車に乗り込むのであった。フランス国鉄のテーマ曲も耳に馴染んできた。
途中バイヨンヌという駅で乗り換え。ようやく到着。フランスでよく見るSORTIEは出口の事ね。英語のEXITみたいなもの。ここは山に囲まれた小さな街。山の向こうはスペイン。巡礼者が通る街で彼らが泊まれる宿がいくつもあって宿の壁にホタテのマークが付いている。実際に巡礼者らしきは見当たらなかったけど・・・。
宿主のおじさんが世話好きで地元料理を食うといいというので店を予約してくれた。ワインはもちろんフランスワインをいただく。確かMedocの何かだと記憶している。
翌日は街を散策。小さな街なので楽に一周できた。見回した所日本人はいなさそう。とは言えここに住んでる日本人がいて実を言うとその人のブログを相当参考にしてこの地を選んだのだった。宿主が日本人の友人がいるから電話をかけてやるというので(世話好きなので)会話した後に実はブログの主だった事が判明。世話になりすぎ。
旅行者用のツアー電車と言うかバスと言うか。これで街を案内してくれる。この年の最後の運行だった、危なかった。昼食に向かう。
メニューが仏語のみ故に予想外の物が運ばれてくる。これも旅行の面白さではないか。これはコラーゲンの塊にグリーンピースが乗った感じの料理。最後までコラーゲンの正体はわからなかった。
こっちは予想通りのが来て安心。フランスは何でもパンが付くのが嬉しい。なのでこれだけでも充分なのだ。
こうしたホタテマークの宿、というか民家かもしれないが至る所にある。昔の習慣が今も機能してるんですなあ。
どんな場所に行っても面白いのはスーパーの探索。これは地元のおばちゃんと店員の普段の一コマ。
この宿と街にもお別れの時が来た。時間とは残酷なものだ。
ここは終着駅。少し戻って同じくバスク地方「バイヨンヌ」に向かうのであった。言うまでもなく世話好きの宿主が車で送ってくれた。